しましまの指輪

光があれば 影があり
闇が深ければ 灯を点す
夕焼け落ちたら 夜が来て
夜が明ければ 朝が来る

冬が終われば 春が来て
夏が過ぎれば 秋になる
形なきもの 形が生まれ
形あるもの いつかは壊れる
二つは一つ 欠けてはならぬ
それが世界の理ゆえに
二つは一つ 欠けてはならぬ
それが世界の掟なり
「これ何でできてるの? 大理石……とかじゃなさそうだよねえ」
「んー? 知らない。何か新素材だって」
「新素材……?」
「うん」
「そっかー」
「他のがよかった?」
「ううん。ショウ君がくれたものは何でも嬉しい」
「そっか、よかった」
♪ ♪ ♪ ♪

「今日のご飯は何にしよう? 昨日はお魚だったから、今日はお肉……でもスーパーで安いのは冷凍エビだったなあ……間を取ってエビと豚肉でハンバーグ……」
「あ」

ぴっぴっぴっぴっ……

とるるるる
とるるるる
がちゃ

「あーい」
「はいー、ショウ君ですか? 佑華です」
「うん。どうしたの?」
「うーんと……」
「式に呼びたい人とかいる?」
「呼ばなくても勝手にくると思うよ」
「なるほどー」是空さんかなあ
「ま、あんまり形式ばってなければ、大丈夫だよ」
「うん。ドレス着れたら別に他はいいかなあって思ってる。形とかは」
「うん」
「ショウ君、私勝手にドレス着たいって言ってるけど、和服のがよかった?」
「ううん。うち、ドレスばっかりだったよ」
「そっかー。分かった。私ウェディングドレス着るよ。ショウ君タキシードで大丈夫?」
「うん。大丈夫」
「うん。分かった」
「式楽しみにしてる。だから早く指輪ちょうだいね」
「――――」
「………!」
「遺書と一緒に入ってる」
「うちの伝統の隠し場所だから、覚えておいて」
「遺書なんて入れないでー。見るー」
「帰ってきたらご飯何食べたい?」
「そうね。魚系?」
「分かったー。お魚屋さんでおいしいお魚探してくるー」
「うん。ありがとう」
「うん」
「愛してる。じゃね」

プツッ
ピーピーピーピー

「愛してるなんて、初めて言われた……」

L:しましまの指輪 = {
 t:名称 = しましまの指輪(マジックアイテム)
 t:要点 = 白と黒,きれいな,指輪 
 t:周辺環境 = 家の中
 t:評価 = なし
 t:特殊 = {
  *しましまの指輪のアイテムカテゴリ = ,,,着用型アイテム。
  *しましまの指輪の位置づけ = ,,,{マジックアイテム,<結婚指輪>}。
  *しましまの指輪の着用箇所 = ,,,手先に着用するもの。
  *しましまの指輪の形状 = ,,,指輪。
  *しましまの指輪の特殊 = ,,任意発動,落ちても死なない。
 }
 t:→次のアイドレス = 空の結婚式(イベント),なんでしましま?(イベント),変形する指輪(イベント),航空機・自家用飛行機の開発(イベント)

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